日本とポーランド物価事情(続)

話題が「日本のサラリーマンの給与」の話になり、
エリートは年収1000万、当たり前と話すと
さらに驚き・・・
東京の物価、特に「地価」が高い事を説明しても
彼等には通じません。
私の「家」マンションについて話題が移りました。
価格 5000万円($で換算し当時レートで説明)
「ワオー!ポーランドではお城が買える・・・・!」
3LDK :70m2
「グレート!だけどたった70m2 ?」
「4.5畳の部屋? 勿論1畳を知るよしもありません。平米に
直して説明」
狭さに・・・・絶句
キッチン L:2100(2.1m)
「ミニキッチンですか?」
彼等が理解するには、さらに説明を要しました。
東京の物価の約1/10と思えば良いのですが。
しかし、
彼等の生活を聞けば、夏・冬の長期休暇
スイス、南仏でバカンスと羨ましい限り。
イタリアでも「ワーカーホリック」の日本人と言われ
決して豊かとは思えない、ポーランドの人々の
「生活の豊かさ」
考えさせられました。
アジア担当のトーマスの趣味は「馬」
「競馬?」
と尋ねると
「馬鹿言うんじゃない。自分の馬を増やし牧場を大きくするんだ」
と答えました。
彼は、前触れでは「日本語堪能」とのことでしたが
変な日本語を書け
絶えずジョークを言い、場の雰囲気を和らげる。
そんな方でした。
アーニャさん(日本の花子・太郎さんの様に,良くあるポピュラー
な名前)はロンドンの大学を卒業し、FORTEに新卒で入社。
フレッシュウーマンです。
気配りがすばらしく、ポーランド語、特に女性が話す
イントネーションが耳に心地よく響きます。
もちろん意味は?ですが・・・。
以前K部長から
ポーランドは、「レディファースト」が礼儀と聞きました。
時には、男性が膝まずき、女性の手をとり甲にキスをする」
と聞きました。
研修中、ワルシャワ市内の営業所を訪問した時の事
出迎えた所長さんが、アーニャさんの前で恭しく
膝まずき、手をとり、甲にキスをしました。
「映画の1シーン」かと思わせる出来事。
アーニャさんは、貴族出身の方だと知りました。
C&CKitchen
日本とポーランド物価事情
フォルテ社と取引が開始され、工場で研修となりました。
「システムキッチン」について改めて「レクチュア」を受ける必要等無いと
思いながらも、一人で参加。
工場奥の宿舎に1室が用意され、5日泊まり込みました。
室内は全てフォルテ社の家具。(小さなモデルルーム)
ミニキッチンがあり、大型冷蔵庫にパン・ハム・ソーセージ・チーズ・野菜が用意され
トースター・ポット(旧式)を利用してセルフで朝食。
食糧全てのボリュームに驚きました。
お風呂はシャワーユニット。
研修は講師「ヤボルスキー・デザイナー」
しかしポーランド語
女性担当者(アーニャ)が英語で通訳というスタイル。
しかし技術の事柄は言葉の壁を超え、結構分かり合えるものです。
すっかり意気投合しました。

左端 ヤボルスキー(デザイナー)地区営業 アーニャ(担当)トーマス(アジア担当)

ディナー時に(定宿にて)
「上野さん、ワルシャワの何処のホテルに泊まったの?」
「ホリデイ・イン」と答えると
一瞬奇妙な静寂が・・・・。
「上野さん、凄い金持ち!」と言われました。
聞けば、彼等の月収が300$
最初週給かと思いましたが、月収で間違いありません。
1ヶ月分の収入と同じ、宿泊代のホテルに泊まる日本人が
異様に思えたのでしょう。
注)2012.1 時点で、ネットで日本のビジネスホテル並み
の金額で宿泊できるホテルがあります。
価格破壊が起こっているのでしょうか・・・
10数年前の事ですが、現在でも月収500$程度
ワルシャワの物価、特に外人向けホテル等すさまじい事に
なっておりました。
ちなみに、この時のディナー代金
フルコース・ビール・ワインを含め40$程(全員分です)
羨ましい金額ですが、彼らには大金です。
C&CKitchen
「システムキッチン」について改めて「レクチュア」を受ける必要等無いと
思いながらも、一人で参加。
工場奥の宿舎に1室が用意され、5日泊まり込みました。
室内は全てフォルテ社の家具。(小さなモデルルーム)
ミニキッチンがあり、大型冷蔵庫にパン・ハム・ソーセージ・チーズ・野菜が用意され
トースター・ポット(旧式)を利用してセルフで朝食。
食糧全てのボリュームに驚きました。
お風呂はシャワーユニット。
研修は講師「ヤボルスキー・デザイナー」
しかしポーランド語
女性担当者(アーニャ)が英語で通訳というスタイル。
しかし技術の事柄は言葉の壁を超え、結構分かり合えるものです。
すっかり意気投合しました。

左端 ヤボルスキー(デザイナー)地区営業 アーニャ(担当)トーマス(アジア担当)

ディナー時に(定宿にて)
「上野さん、ワルシャワの何処のホテルに泊まったの?」
「ホリデイ・イン」と答えると
一瞬奇妙な静寂が・・・・。
「上野さん、凄い金持ち!」と言われました。
聞けば、彼等の月収が300$
最初週給かと思いましたが、月収で間違いありません。
1ヶ月分の収入と同じ、宿泊代のホテルに泊まる日本人が
異様に思えたのでしょう。
注)2012.1 時点で、ネットで日本のビジネスホテル並み
の金額で宿泊できるホテルがあります。
価格破壊が起こっているのでしょうか・・・
10数年前の事ですが、現在でも月収500$程度
ワルシャワの物価、特に外人向けホテル等すさまじい事に
なっておりました。
ちなみに、この時のディナー代金
フルコース・ビール・ワインを含め40$程(全員分です)
羨ましい金額ですが、彼らには大金です。
C&CKitchen
FORTE社・工場
ポーランド・FORTE(フォルテ)社は、ロシア連邦崩壊後襲った経済不況時に
「フォルマノビッチ社長」が、倒産に追い込まれた家具工場を買い取り、
ドイツ有名企業の「アルノ社」と技術提携し、工場再開したものです。

お土産に月並みですが「扇子」を持参。
しかし大きな手で直に開けようとしました。(左右にねじらず)
説明しなければ確実に「破壊」されていたでしょう。
扇子を渡すときは「開け方の説明」が必要。
大きな体でハグされると、私の体は隠れてしまいます。
ドイツ技術の導入、しかし資本提携はせずが、一つのポイントです。
アルノ社の「支配」を避けるためでしょう。
それまでの工場ラインを、ドイツ技術を取り入れ、
ポーランドの大統領を広告塔にする等、各国に工場建設、販売網整備と
旧統治時代とは比べ物にならない、ヨーロッパ有数の家具工場となっています。
広大なショールームの同じ敷地奥に工場があります。
建物外観は旧時代の名残を残していますが、
工場内部はコンピューター管理された近代工場で、広大な内部は「自転車」を必要とする程です。
工場、交代時には数百人の職工さん達が、出・退勤する様は壮観です。

敷地内にテニスコート・奥に工場建屋が見えます。


工場内

生産された「ノックダウン家具」
イケアでもお馴染みの「組み立て式家具」

ポーランド国民車
フィアットのポーランド番・日本の「スバル360」の様なものでしょうか。
いまでも数多く見かける可愛い車です。
右手のノボリ「ショールームのフェア―開催中」
C&CKitchen
「フォルマノビッチ社長」が、倒産に追い込まれた家具工場を買い取り、
ドイツ有名企業の「アルノ社」と技術提携し、工場再開したものです。

お土産に月並みですが「扇子」を持参。
しかし大きな手で直に開けようとしました。(左右にねじらず)
説明しなければ確実に「破壊」されていたでしょう。
扇子を渡すときは「開け方の説明」が必要。
大きな体でハグされると、私の体は隠れてしまいます。
ドイツ技術の導入、しかし資本提携はせずが、一つのポイントです。
アルノ社の「支配」を避けるためでしょう。
それまでの工場ラインを、ドイツ技術を取り入れ、
ポーランドの大統領を広告塔にする等、各国に工場建設、販売網整備と
旧統治時代とは比べ物にならない、ヨーロッパ有数の家具工場となっています。
広大なショールームの同じ敷地奥に工場があります。
建物外観は旧時代の名残を残していますが、
工場内部はコンピューター管理された近代工場で、広大な内部は「自転車」を必要とする程です。
工場、交代時には数百人の職工さん達が、出・退勤する様は壮観です。

敷地内にテニスコート・奥に工場建屋が見えます。




生産された「ノックダウン家具」
イケアでもお馴染みの「組み立て式家具」

ポーランド国民車
フィアットのポーランド番・日本の「スバル360」の様なものでしょうか。
いまでも数多く見かける可愛い車です。
右手のノボリ「ショールームのフェア―開催中」
C&CKitchen
ポーランド・フォルテ社訪問
ワルシャワ・ホテル「ホリデイイン」にて、フォルテ社より車でピックアップ。
出迎えの営業マンも何か他人行儀。
愛想の無い男性。
市内を抜ける時に「ワルシャワ動物園」の前を通りました。
社名 Fabryki Mebli FORTE SA zoo.を思いだし
「Forte社のシンボルマークの象さんと、zoo(英語で動物園)と意味があるの?」
と聞きました。
営業マンは笑い転げるばかり、答えてくれません。
少々腹立ちました・・・・・。
工場に到着。
ショールーム・工場の大きさにビックリ!
壮大な敷地に天井の高いガラス貼りスペース、日本では考えられません。


一室に通され副社長(営業部門統括 クルッパさん)と面談。
この時も 立て続きに
「会社の規模は? どれ位販売するの?・・・・」と
事務的な質問。
「パーティ時に撮影」

何か愛想ない話ぶりに、
「ポーランド人の気質なのかな」と勝手に思っておりました。
後日判明したのですが、以前日本の会社と取引して
ひどい目に会ったそうで、「日本人不信」に陥っており、招かれざる客だったそうです。
クルッパさんは後日、私とFORTEと直取引に結び付けてくれた方です。
長い人生の中で、方向付けに重要な役割を与えてくれた方です。
C&CKitchen
出迎えの営業マンも何か他人行儀。
愛想の無い男性。
市内を抜ける時に「ワルシャワ動物園」の前を通りました。
社名 Fabryki Mebli FORTE SA zoo.を思いだし
「Forte社のシンボルマークの象さんと、zoo(英語で動物園)と意味があるの?」
と聞きました。
営業マンは笑い転げるばかり、答えてくれません。
少々腹立ちました・・・・・。
工場に到着。
ショールーム・工場の大きさにビックリ!
壮大な敷地に天井の高いガラス貼りスペース、日本では考えられません。


一室に通され副社長(営業部門統括 クルッパさん)と面談。
この時も 立て続きに
「会社の規模は? どれ位販売するの?・・・・」と
事務的な質問。

「パーティ時に撮影」

何か愛想ない話ぶりに、
「ポーランド人の気質なのかな」と勝手に思っておりました。
後日判明したのですが、以前日本の会社と取引して
ひどい目に会ったそうで、「日本人不信」に陥っており、招かれざる客だったそうです。
クルッパさんは後日、私とFORTEと直取引に結び付けてくれた方です。
長い人生の中で、方向付けに重要な役割を与えてくれた方です。
C&CKitchen
初めてのポーランド
イタリアで数社を訪問・打合せを終え
いよいよポーランドFORTE(フォルテ)社ヘ向かいました。
しかし、イタリア空港でトラブル発生!
「予定の便が欠航のため、もう1泊ローマにとまって」とカウンターで告げられ困惑。
「予定通りに行けないと、重要な商談がキャンセルされる!何とかお願い!」と
カウンターで頼み込んだら、窓口の女性がカウンターから消えしばらくなしのつぶて。
いい加減腹立つのをおさえ、待つこと20分。
「別の便を手当てした。ただし直行便ではなく乗り継ぎ。その代りビジネスクラスに」と
なんとかトラブル回避できました。
海外では、しばしばこの様な事に遭遇します。
おとなしくなりゆきに任せてしまわず、「どんどん要求すべき」というのが
経験上学んだことです。
えてして、日本人は文句も言わずおとなしく従うだけというのが多いと思いますが
従順・遠慮は海外では美徳にはなりません。
目的地ワルシャワに到着
ホテル・ホリデイインに宿泊


後方に見えるビルは、ワルシャワ市民から嫌われている
旧ソ連時代「スターリン」により建築・寄贈されたもの。
ワルシャワのシンボルタワー。
翌日チェックアウト時に、1泊300ドル(米ドル)の請求
アメリカで経験したホリデイインとは異なり、
高級ホテルの印象でしたが金額に驚き、
ツインルームだったので、2人分チャージされたのではないかとフロントで尋ねました。

結果は「一人分」で間違いなし。
ワルシャワは,外国人向け価格(無論日本人も外国人)になっており
地方との価格格差は、すさまじい事になっておりました。
翌朝,FORTEより迎えの車がきて,一路80km離はなれた
Mazowiecka(マゾベツカ)工場へ。
ワルシャワ市内の雰囲気は,どんより曇り空、
路面電車を待つ人々の表情も、心なしか暗く感じられ
迎えにきたFORTE社営業マンも愛想なく
嫌な雰囲気のまま工場へ到着。
当時は高速道路もなく片道1車線の道をひたすら、
田園地帯を走るという状態でした。
札幌に良く似た景色が続きます。
第2次世界大戦で、ナチスドイツが1日でワルシャワまで侵攻したそうですが
平地が続く地形ではそれもうなずけます。さえぎるものが全くなく河川の橋さえ
確保すれば、侵攻は容易に思えます。
ドライバーはまるで「神風ドライバー」
120km以上のスピードで,センターラインが引かれているだけの道路を、
前の車両を追越してゆきます。
反対車線の車も追越しをかけ、すれ違う時は、恐怖感を覚えます。
イタリア・ドイツでも同じですが、スピード感覚は何度経験しても馴染めません。
「KAMIKAZE driver」そのまま英語になっております。
いよいよポーランドFORTE(フォルテ)社ヘ向かいました。
しかし、イタリア空港でトラブル発生!
「予定の便が欠航のため、もう1泊ローマにとまって」とカウンターで告げられ困惑。
「予定通りに行けないと、重要な商談がキャンセルされる!何とかお願い!」と
カウンターで頼み込んだら、窓口の女性がカウンターから消えしばらくなしのつぶて。
いい加減腹立つのをおさえ、待つこと20分。
「別の便を手当てした。ただし直行便ではなく乗り継ぎ。その代りビジネスクラスに」と
なんとかトラブル回避できました。
海外では、しばしばこの様な事に遭遇します。
おとなしくなりゆきに任せてしまわず、「どんどん要求すべき」というのが
経験上学んだことです。
えてして、日本人は文句も言わずおとなしく従うだけというのが多いと思いますが
従順・遠慮は海外では美徳にはなりません。
目的地ワルシャワに到着
ホテル・ホリデイインに宿泊


後方に見えるビルは、ワルシャワ市民から嫌われている
旧ソ連時代「スターリン」により建築・寄贈されたもの。
ワルシャワのシンボルタワー。
翌日チェックアウト時に、1泊300ドル(米ドル)の請求
アメリカで経験したホリデイインとは異なり、
高級ホテルの印象でしたが金額に驚き、
ツインルームだったので、2人分チャージされたのではないかとフロントで尋ねました。

結果は「一人分」で間違いなし。
ワルシャワは,外国人向け価格(無論日本人も外国人)になっており
地方との価格格差は、すさまじい事になっておりました。
翌朝,FORTEより迎えの車がきて,一路80km離はなれた
Mazowiecka(マゾベツカ)工場へ。
ワルシャワ市内の雰囲気は,どんより曇り空、
路面電車を待つ人々の表情も、心なしか暗く感じられ
迎えにきたFORTE社営業マンも愛想なく
嫌な雰囲気のまま工場へ到着。
当時は高速道路もなく片道1車線の道をひたすら、
田園地帯を走るという状態でした。
札幌に良く似た景色が続きます。
第2次世界大戦で、ナチスドイツが1日でワルシャワまで侵攻したそうですが
平地が続く地形ではそれもうなずけます。さえぎるものが全くなく河川の橋さえ
確保すれば、侵攻は容易に思えます。
ドライバーはまるで「神風ドライバー」
120km以上のスピードで,センターラインが引かれているだけの道路を、
前の車両を追越してゆきます。
反対車線の車も追越しをかけ、すれ違う時は、恐怖感を覚えます。
イタリア・ドイツでも同じですが、スピード感覚は何度経験しても馴染めません。
「KAMIKAZE driver」そのまま英語になっております。