「日本人の背中」 井形慶子著 について

「ミスターパートナー」と言う雑誌に、当社記事を掲載して頂いた事があります。
この雑誌は、イギリスの情報紹介誌で、他のインテリア・海外紹介雑誌とは異なり、アンティーク家具特集が組まれていたり、私の好きな一冊です。
井形慶子氏は、28才で出版社を立ち上げ、前述の情報誌を発刊
90回を超える渡英経験があり、英国に関する著作多数。

井形

本著は、日本について、外国人の目線から見た記事が書かれており、
私の乏しい「海外経験」からも共感する点が、多々あり何度も読み返しました。

丁度20年前一念発起し「英会話」を始めた訳ですが、
やらざるを得ない状況下に置かれたからです。

当時、「SieMatic」で営業部長を仰せつかり、奮闘しておりました。
ドイツから担当部長が来訪した時は、社長、専務と打合せに同席するも、
まったく理解できず。
困りはて、駅前留学「Nova」に通いました。

学ぶというより、話が通じる「楽しさ」を経験し、
先生ともお友達になれ、自然と身についた訳です。

この様に書くと、いかにも流暢な会話が出来るかのように思われますが、
私の会話は、かなりいい加減だと思います。
何回か、カミサンと一緒に海外へ出かけた事が有りますが、
曰く「ひどい英語!ちゃんと通じているの?」と言われる始末。

本誌には、日本人が、海外の人からどの様に思われているのか、映っているのか、
様々の事柄について書かれております。

○「恥じらい」「遠慮」は美徳にならない。

クルッパさん

ポーランド・FORTE社で、営業担当の副社長 クルッパさんと面談した時の事。

JETRO(輸入部材センター)展示品について、
1.特別値引き 2.支払い条件 につき交渉
   
上野           副社長
特別な援助が必要です   -何について?
展示品です        -展示品をどうしたいの?
特別値引きをお願いします -何%?
30%            -秘書と相談。OK
支払い時期を遅らせて    -何ヶ月?
6ヶ月           -同上。OK

私のお願いに、即座に具体的なことを聞き返すクルッパさん

一人で、大企業の重役さんとの交渉で、
失礼ないようにお話ししたつもりですが、
「日本的交渉」は「無駄」と言う事を思い知らされました。

最初からストレートに、「交渉すること」を話すのが必要だったと
痛感しました。

クルッパさんの大きな体で「ハグ」され 握手された感触がいまでも
残っております。

○自国の文化と歴史を知ること

FORTE社の主催
古城でのパーティーに出席した時の事

アジア人は私一人

時間の経過と共に、
「歌舞伎」「盆栽」「柔道」等矢継ぎ早の質問
中には、第2次世界大戦時の「山本五十六」について
質問される方がおり、驚きました。

party3.jpg

自国の事・歴史を、「知っておくこと」の必要性を痛感しました。


C&Ckitchen

 Wellcome Party in Poland(ワルシャワ郊外のお城でパーティ)

FORTE(フォルテ)社との取引が開始されると、
毎年「招待状」が送られてきました。

気候の一番良い5月にヨーロッパの代理店を招待し、新製品発表を
行い、嗜好をこらした「Wellcome Party」が開催されます。

私も大手を振って、海外旅行に出かけられる
毎年の楽しみなイベントとなっています。

この季節、郊外の畑は一面の菜の花畑、
丁度日本の札幌のような雪解けが終わり、お花が一斉に咲き始めるのと似ています。

成田から、延々10数時間乗り継ぎ、ワルシャワ空港に着くと、
何故か故郷に戻ったような安堵感を覚えます。

ポーランド語は分かりませんが、女性の話す優しいイントネーションに
「ポーランドに帰ってきた」と感じます。

ポーランドへの直行便は無く、ヨーロッパ各都市で乗り継、
成田からは日本人ツアー客にまじりますが、乗り継ぎ便は
殆んどポーランド人、言葉は当然「ポーランド語」

ここでも奇妙な事に、安堵感を覚えます。
初めての時は不安を覚えたものですが・・・・・

ある年のParty
担当のAnna(アーニャ)さんから
「今晩パーティがあるけど、参加する?」
無論断る理由などありません。

party1.jpg 「 ueno」が「veno」に、
              私のサインがVに見えたのでしょう。
              FORTE社広報誌に、私の知らないうちに掲載されておりました。

Anna「夕方バスが迎えに来る。夜中まで帰れませんョ」
その時は、その夜何が起きるのか想像もつきませんでした。

夕刻、レトロなボンネットバス数台が工場前に到着、
30分程で「お城」に到着

バスの中では、すでに大合唱

party2.jpg

室内に入る前に、前庭で「剣術」のお披露目が、
日本の「居合道」の様なものでしょうか、

サーベル(真剣)を使っての、振る舞いは見ごたえありました。

室内はお城の回廊を改装した「レストラン」
まるで映画「インディジョーンズ」の様な世界を体験
させて頂きました。

 party5.jpgparty3.jpg

参加メンバーで、日本人は私一人
周囲の方から好奇な目で見られていましたが、
お酒が入るにつれ、「飲めや歌え」の大騒ぎ

クルッパさん

クルッパさん(副社長)
から「上野さん、なにか歌って」
と指名され
やけくそで、即興「阿波踊り」を

私の名前は、「ヤポンスキー」となりました。
翌日、ショールームで何人もの方から声を掛けられました。

歌、踊り、お酒(ウォッカ)が好きで、明け方まで・・・
隣の人と腕を組み、口の前に差し出された
グラスを飲み干す「儀式」を何回か繰り返すうち、
下戸の私は、すっかり出来あがってしまいました。

テーブルに大きなオレンジジュースのグラスが
ありますが、「ウォッカ」を飲み干した後に飲みます。

「歌舞伎」
「茶道」
「山本五十六」(ポーランドの方が本を読んでいる事に驚き!)

等、真剣に尋ねる人もおり、
日本人として、勉強不足を悔みました。

C&Ckitchen

FORTE WELCOME PARTY in TOKYO

No.35 にFORTE kitchen をスタートさせる経緯について、簡単に触れました。
マンションプロジェクト・個人邸の発注がスタート、フォルテ社 社長・副社長
が来日する運びとなりました。

M社のS社長は元商社マン、外人さんの接待、どの様にもてなしたら喜ばれるか
はお手の物。

事務所を使用して「Welcome Party」を開催しました。

FORTE 社と取引する場合は
1.展示場設置
2.展示セットは○セット
3.年間○セット以上の発注
と厳しいハードルがあります。

M社展示はⅠ型 L:2400 キッチンのみ

調印
左端 通訳のドロタさん。日本人顔負けの日本語・文章も堪能!
自宅新築中 展示キッチンと同じシリーズを採用頂きました。

サイン
記者発表

当初FORTE社 社長は戸惑っていらっしゃいました。
しかしPartyが進むにつれ、フォルマノビッチ社長の
表情は和らぎ、ご満悦。

樽酒 kurtupa.jpg

翌日、K部長の案内で新幹線で京都へ
お寺、神社を巡り
仕上げは「舞妓さん」
クルッパさんは「着物」を着て大満足。
お二人ともすっかり「日本びいき」に・・・・。

東京に戻り、
有明で開催されている「住設展」へ
ユリカモメに喜び、国際展示場が目に入ると
「ワオー!グレート!!」

館内を案内し一通り見学終了。
するとフォルマノビッチ社長
「次のパビリオンに行きましょう」

「これで終了」と答えると
「?」

ヨーロッパの展示会では、幾つものパビリオンがあり
日本の規模の小ささに驚かれていました。

Kitchenplaza

日本とポーランド物価事情(続)

sutattfu2.jpg

話題が「日本のサラリーマンの給与」の話になり、
エリートは年収1000万、当たり前と話すと
さらに驚き・・・
 
東京の物価、特に「地価」が高い事を説明しても
彼等には通じません。

私の「家」マンションについて話題が移りました。

価格 5000万円($で換算し当時レートで説明)
「ワオー!ポーランドではお城が買える・・・・!」 

3LDK :70m2
「グレート!だけどたった70m2 ?」
「4.5畳の部屋? 勿論1畳を知るよしもありません。平米に
直して説明」
狭さに・・・・絶句

キッチン L:2100(2.1m)
「ミニキッチンですか?」

彼等が理解するには、さらに説明を要しました。
東京の物価の約1/10と思えば良いのですが。

しかし、
彼等の生活を聞けば、夏・冬の長期休暇
スイス、南仏でバカンスと羨ましい限り。

イタリアでも「ワーカーホリック」の日本人と言われ
決して豊かとは思えない、ポーランドの人々の
「生活の豊かさ」
考えさせられました。

アジア担当のトーマスの趣味は「馬」
「競馬?」
と尋ねると
「馬鹿言うんじゃない。自分の馬を増やし牧場を大きくするんだ」
と答えました。
彼は、前触れでは「日本語堪能」とのことでしたが
変な日本語を書け
絶えずジョークを言い、場の雰囲気を和らげる。
そんな方でした。

アーニャさん(日本の花子・太郎さんの様に,良くあるポピュラー
な名前)はロンドンの大学を卒業し、FORTEに新卒で入社。
フレッシュウーマンです。
気配りがすばらしく、ポーランド語、特に女性が話す
イントネーションが耳に心地よく響きます。
もちろん意味は?ですが・・・。

以前K部長から
ポーランドは、「レディファースト」が礼儀と聞きました。
時には、男性が膝まずき、女性の手をとり甲にキスをする」
と聞きました。

研修中、ワルシャワ市内の営業所を訪問した時の事
出迎えた所長さんが、アーニャさんの前で恭しく
膝まずき、手をとり、甲にキスをしました。

「映画の1シーン」かと思わせる出来事。
アーニャさんは、貴族出身の方だと知りました。

C&CKitchen

日本とポーランド物価事情

フォルテ社と取引が開始され、工場で研修となりました。
「システムキッチン」について改めて「レクチュア」を受ける必要等無いと
思いながらも、一人で参加。

工場奥の宿舎に1室が用意され、5日泊まり込みました。
室内は全てフォルテ社の家具。(小さなモデルルーム)
ミニキッチンがあり、大型冷蔵庫にパン・ハム・ソーセージ・チーズ・野菜が用意され
トースター・ポット(旧式)を利用してセルフで朝食。
食糧全てのボリュームに驚きました。
お風呂はシャワーユニット。

研修は講師「ヤボルスキー・デザイナー」
しかしポーランド語
女性担当者(アーニャ)が英語で通訳というスタイル。

しかし技術の事柄は言葉の壁を超え、結構分かり合えるものです。
すっかり意気投合しました。

staff.jpg

左端 ヤボルスキー(デザイナー)地区営業 アーニャ(担当)トーマス(アジア担当)

staff2.jpg

ディナー時に(定宿にて)
「上野さん、ワルシャワの何処のホテルに泊まったの?」
「ホリデイ・イン」と答えると
一瞬奇妙な静寂が・・・・。

「上野さん、凄い金持ち!」と言われました。
聞けば、彼等の月収が300$
最初週給かと思いましたが、月収で間違いありません。

1ヶ月分の収入と同じ、宿泊代のホテルに泊まる日本人が
異様に思えたのでしょう。

注)2012.1 時点で、ネットで日本のビジネスホテル並み
  の金額で宿泊できるホテルがあります。
  価格破壊が起こっているのでしょうか・・・

10数年前の事ですが、現在でも月収500$程度
ワルシャワの物価、特に外人向けホテル等すさまじい事に
なっておりました。

ちなみに、この時のディナー代金
フルコース・ビール・ワインを含め40$程(全員分です)
羨ましい金額ですが、彼らには大金です。

C&CKitchen
プロフィール

kitchenplaza

Author:kitchenplaza
早稲田大学経済学部卒業/30数年前に東芝にてシステムキッチン業務を開始(企画開発業務)/三井ホームにてキッチン事業構築、輸入キッチン(ポーゲンポール・ジーマティック)等経験後独立

数多くの輸入・国産キッチンの開発販売にたずさわり『日本のキッチンは高すぎる! 』の信念にもとずき「リーズナプルプライス・高品質キッチン」 の提供をライフワークとして取組んでおります。

事業開始後2016年1月現在300件を超えるお客様にキッチン・家具をお届けしてまいりました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR