間違いだらけのキッチン選び NO.5 システムキッチン選定時のポイント-耐震性・2
吊戸棚に吊金具が採用されている事が、
「耐震性」に重要な事であることを、前回述べました。
もう一つチェックしなければならない事が、ベースユニット(流し台
調理台・・・)にあります。
ショールームで実際見る事はまず出来ません。
何故なら完成・展示した状態では、巾木(ベースユニット下部の板)により
隠れてしまうからです。
レッグ受け
レッグ取付 
各キャビネット下部に4本脚があり、上部の箱(それぞれ30kg-80kgの重量が
あります。)さらにカウンター(50-100kg 材料・プランにより変わります)
調理器具・シンク等の荷重がかかり、キッチン1セットでは数百kgとなり
床にかかる荷重を「しっかり支える」事が求められます。
また一見、平に見える床も、精密機械のように、平滑には出来ていません。
脚部の部品は、高さ調節ができ、キャビネット施工時に水平・垂直を確保します。
メーカーによると、この様な部品を使用せずに、台輪(板材をロの字に組む)
仕様の物があります。
強度的に弱く、水平も正確には出せません。
家を新築する際「基礎工事」をガッチリとするのと同じです。
あるショールームを訪問した時の事
アイランドキッチン・タイルカウンターに手を掛けた時
お店の店長さんが「上野さん。そのカウンターに寄りかかってはダメ。」
と言われました。
箱の剛性が無く、ちょっと押すと登山電車の様に箱が
ゆがみます。
市販のカラーboxに、タイルカウンターを乗せたようなと
表現すれば想像出来ると思いますが・・・・
信じられない話・・・
ただ「素敵!」として見るだけでなく、
使用している脚の部品を見せてもらう事!
隠された「重要ポイント」です。
①
② 
③
④ 
⑤
カウンター材質・種類
①人口大理石 ②メラミン ③御影石 ④大理石 ⑤タイル
それぞれ重量はかなりあり、施工時には4人掛かりでようやく運ぶ等大変な作業です。
下部のキャビネットの「剛性」、支える脚が重要な役割を果たしている訳です。
④ ⑤ アイランドのベースキャビネットは、壁に接しないため
当然自立しなければならず、とりわけ上記の事が重要になる訳です。
「耐震性」に重要な事であることを、前回述べました。
もう一つチェックしなければならない事が、ベースユニット(流し台
調理台・・・)にあります。
ショールームで実際見る事はまず出来ません。
何故なら完成・展示した状態では、巾木(ベースユニット下部の板)により
隠れてしまうからです。



各キャビネット下部に4本脚があり、上部の箱(それぞれ30kg-80kgの重量が
あります。)さらにカウンター(50-100kg 材料・プランにより変わります)
調理器具・シンク等の荷重がかかり、キッチン1セットでは数百kgとなり
床にかかる荷重を「しっかり支える」事が求められます。
また一見、平に見える床も、精密機械のように、平滑には出来ていません。
脚部の部品は、高さ調節ができ、キャビネット施工時に水平・垂直を確保します。
メーカーによると、この様な部品を使用せずに、台輪(板材をロの字に組む)
仕様の物があります。
強度的に弱く、水平も正確には出せません。
家を新築する際「基礎工事」をガッチリとするのと同じです。
あるショールームを訪問した時の事
アイランドキッチン・タイルカウンターに手を掛けた時
お店の店長さんが「上野さん。そのカウンターに寄りかかってはダメ。」
と言われました。
箱の剛性が無く、ちょっと押すと登山電車の様に箱が
ゆがみます。
市販のカラーboxに、タイルカウンターを乗せたようなと
表現すれば想像出来ると思いますが・・・・
信じられない話・・・
ただ「素敵!」として見るだけでなく、
使用している脚の部品を見せてもらう事!
隠された「重要ポイント」です。
①


③


⑤

カウンター材質・種類
①人口大理石 ②メラミン ③御影石 ④大理石 ⑤タイル
それぞれ重量はかなりあり、施工時には4人掛かりでようやく運ぶ等大変な作業です。
下部のキャビネットの「剛性」、支える脚が重要な役割を果たしている訳です。
④ ⑤ アイランドのベースキャビネットは、壁に接しないため
当然自立しなければならず、とりわけ上記の事が重要になる訳です。
間違いだらけのキッチン選び NO.4 システムキッチン選定時のポイント-耐震性・1
家を新築する時、必ず考えるのが耐震性。
とりわけ東日本大震災以降、感心事となっており、
TVコマーシャルにも度々登場しております。
リフォームにしても同様、いろいろな情報があふれています。
武蔵野線新座駅近くに「免震マンション」が登場しましたが
即日完売の垂幕が下げられました。
関心の高さが覗えます。
振り返って「システムキッチン」はどうでしょうか?
広告等に「耐震」をうたっているものは見かけません。
しかし、見過ごしてはならない「重要ポイント」があります。
1.吊戸棚・吊金具
まず気つかないとおもいますが
吊戸棚内部・上部左右についています。

背板裏側のL型の金具を、建物の「構造壁」に
取り付けた「受け金具」にはめ込み、ガッチリと固定します。


内部にあるビスを調整することで、吊戸棚の 吊戸後部写真 受金具(壁に取付)
「水平・垂直」を確保します。 ノビリア仕様
―― 綺麗に仕上げるポイントです。
当然構造壁は、強固なものでなくてはなりません。
施工前に建物構造をチェックし、準備します。
右端にビス頭が見えます
吊戸棚は上下左右の箱どうし、ビスで連結され、
一つの家具となります。
こうすることで、建築の壁が崩壊しない限り
吊戸棚が落下することはありません。
✰ちなみに、火災保険・家財保険の対象は
置き家具で、このような躯体に取り付けるタイプは
対象外である事を先日知りました。
保険からも建物の構造体とみなされるそうです。

メーカーによっては、吊金具を使用せず、
吊戸内部より、背板に取付られた補強版を、
ビスで壁に直接固定する仕様のものがあります。
地震発生時に、壁が揺れ補強板が背板ごとはずれ
吊戸棚が落下する恐れがあります。
工事に際し水平・垂直をとりにくい欠点もあります。
実は「水平・垂直」が完成時の美しい仕上げの
重要ポイントとなります。
阪神淡路大震災・東日本大震災に際しても
この方式のキッチンの耐震性は証明されました。
無論、当社施工のお客様には被害は皆無でした。
2011.06.24
記事参照ください。
2.耐震ラッチ

良く目にしますが、私は必要ないと思います。
ブルム・へティッヒ等のヒンジを使用していれば、
地震により扉が開き、中の食器が落下することはありません。
このことは、過去の震災時に証明されました。
それでも心配という方は2000円前後/1ヶ 出費を覚悟する必要があります。
部品によっては「誤作動」の恐れがあります。
過去に、勝手に閉まってしまい、開け方が分からないとのことで、出向いた事がありました・・・
吊金具無しの吊戸に、耐震ラッチをつけても意味ありません。
扉が開かずとも、箱そのものが落下する恐れがあるからです。
とりわけ東日本大震災以降、感心事となっており、
TVコマーシャルにも度々登場しております。
リフォームにしても同様、いろいろな情報があふれています。
武蔵野線新座駅近くに「免震マンション」が登場しましたが
即日完売の垂幕が下げられました。
関心の高さが覗えます。
振り返って「システムキッチン」はどうでしょうか?
広告等に「耐震」をうたっているものは見かけません。
しかし、見過ごしてはならない「重要ポイント」があります。
1.吊戸棚・吊金具
まず気つかないとおもいますが
吊戸棚内部・上部左右についています。

背板裏側のL型の金具を、建物の「構造壁」に
取り付けた「受け金具」にはめ込み、ガッチリと固定します。


内部にあるビスを調整することで、吊戸棚の 吊戸後部写真 受金具(壁に取付)
「水平・垂直」を確保します。 ノビリア仕様
―― 綺麗に仕上げるポイントです。
当然構造壁は、強固なものでなくてはなりません。
施工前に建物構造をチェックし、準備します。

吊戸棚は上下左右の箱どうし、ビスで連結され、
一つの家具となります。
こうすることで、建築の壁が崩壊しない限り
吊戸棚が落下することはありません。
✰ちなみに、火災保険・家財保険の対象は
置き家具で、このような躯体に取り付けるタイプは
対象外である事を先日知りました。
保険からも建物の構造体とみなされるそうです。

メーカーによっては、吊金具を使用せず、
吊戸内部より、背板に取付られた補強版を、
ビスで壁に直接固定する仕様のものがあります。
地震発生時に、壁が揺れ補強板が背板ごとはずれ
吊戸棚が落下する恐れがあります。
工事に際し水平・垂直をとりにくい欠点もあります。
実は「水平・垂直」が完成時の美しい仕上げの
重要ポイントとなります。
阪神淡路大震災・東日本大震災に際しても
この方式のキッチンの耐震性は証明されました。
無論、当社施工のお客様には被害は皆無でした。
2011.06.24
記事参照ください。
2.耐震ラッチ

良く目にしますが、私は必要ないと思います。
ブルム・へティッヒ等のヒンジを使用していれば、
地震により扉が開き、中の食器が落下することはありません。
このことは、過去の震災時に証明されました。
それでも心配という方は2000円前後/1ヶ 出費を覚悟する必要があります。
部品によっては「誤作動」の恐れがあります。
過去に、勝手に閉まってしまい、開け方が分からないとのことで、出向いた事がありました・・・
吊金具無しの吊戸に、耐震ラッチをつけても意味ありません。
扉が開かずとも、箱そのものが落下する恐れがあるからです。